心臓部はDR-Z4S/SMの基本設計を踏襲しつつ、内部パーツはほぼ全て新設計としてFI化、e-throttle制御、最新の燃料供給システムを搭載。これだけ良いエンジンが載っているなら…DR-Z以外にも展開しない手はないだろう?スズキさん!*本記事におけるCGは編集部の想像の産物であり、スズキとは一切関係ありませんので、ディーラー様へのお問い合わせはご遠慮ください。
DR-Z4派生モデルの現実的な線はオフロードツアラーか?
DR-Z4派生モデルが欲しい!という、当シリーズ第1弾の「往年の名車グース復活超希望!」記事は、皆様の熱いご支援のおかげで大反響を呼んだ。この勢いに乗って、DR-Z派生モデル構想第2弾をお届けする。
グースの記事でも触れた通り、基本的にDR-Z4派生モデルのハードルはかなり高い。400ccオフローダーとしては高額な119万9000円という価格も、DR-Z4派生モデル、つまりコストの分散が難しい理由の一つと言われている。しかし、DR-Z4S/SMがDR-Z4のエンジンと車体を共有しつつ、オフロード志向を維持できるのであれば、派生開発の可能性はゼロではない。DR-Z4シリーズがDR-Z4シリーズと同等か、それ以上の価格設定で、ユーザーを満足させる付加価値を盛り込めれば…。今回提案したいのは、400ccエンジンの高速巡航マージンとDR-Z4Sの走行性能をフル活用したオフロードツアラーだ。端的に言えば、往年の「ジェベル」(あるいは現代のスズキなら「Vストローム400SX」か)の復活である。

それでもDR-Z4シリーズの魅力の源泉は、DR-Z400の基本設計を踏襲しつつ、内部パーツはほぼ全て新設計として最新性能と排出ガス規制への適合を実現した398cc水冷単気筒エンジンにある(黄色いパーツ)。
日本最強オフロードツアラー誕生か?
1992年に登場し、96年には17LタンクとDOHCエンジンを搭載した250XCへと進化したジェベルは、航続距離の長さ、多少転んでも壊れないタフさ、そして巨大なヘッドライトによる夜間走行のしやすさなどから、熱狂的なファンを持つ定番オフロードツアラーだ。オフロードツーリングバイクといえば大排気量アドベンチャーが主流だが、平均的な体格の日本人であれば、日本の道路事情、オフロードを含む様々な道を楽しみたいなら、2サイズほど小さいバイクの方が適しているだろう。ジェベルが人気なのは、おそらくそのあたりに理由がある。では…。DR-Z4Sのエンジンと車体にJEVELのエッセンスを注入したら、理想に近い車両が作れるのではないか?しかも、DR-Z4Sの400ccという排気量とオフロード走行性能を活用すれば、高速道路では250トレールを寄せ付けない巡航マージンを持ち、林道ではビッグアドベンチャーを容易に蹴散らせるだけの走破性を備えた、日本最強オフロードツアラーが誕生する可能性もあるのではないか?原稿を書きながらもワクワクしてくる(笑)。そもそも400ccなら日本の道路事情には十分であり、スリムな車体は取り回しが容易で、軽量ゆえにアクティブに動き回れるなど、現在の日本のバイク事情に合致している。車名は「ジェベル4XC」などどうだろうか。先ほどのグースよりも現実味があると思うのだが…。 (続く)

1992年に登場した初代ジェベル250は、249ccの空冷単気筒エンジンを搭載し、29psを発生。林道での使いやすさを重視したギア比が与えられていた。“DJEBEL”とはアラビア語で「山脈」「丘」「小高い丘」を意味する。

1996年にはDOHCエンジン化され、ヘッドライト径の大型化、そして4L増量された17L燃料タンクを装備。航続距離500km超のツーリングマシンへと進化した。ちなみにジェベルは250以外にも125、200ccクラスも存在した。
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